こんにちは、GORIです!
今回はダークソウル3の世界に君臨する謎多き亡者の国、ロンドール。そしてその国を率いる、冷徹にして魅惑的な人物、それがロンドールのユリアについて考察します。
彼女はプレイヤーを「亡者の王」へと導き、火の時代を終わらせる「火の簒奪」という途方もない計画の中心にいます。なぜ彼女は火の簒奪を目指すのか?その背後には何があるのか?この記事では、ユリアの素性、目的、そして彼女を取り巻く複雑な人間関係(?)を徹底的に深掘りし、その謎に迫ります!
ロンドールのユリアの出現条件とイベントの流れ
まずは、ロンドールのユリアと出会い、そのイベントを進めるための手順を解説します。彼女のイベントは、火の簒奪エンディングに直結する重要なものなので、慎重に進める必要があります。
- ヨエルとの出会いからユリア出現まで:
- 不死街の橋の下でヴィンハイムのヨエルを救出し、火継ぎの祭祀場に招こう。
- ヨエルに「本当の力を引き出す」を依頼し、暗い穴を5つ取得するまで力を引き出してもらおう。彼はその過程で力尽き、息を引き取る。
- ヨエルが死亡した状態で祭祀場に戻ると、彼のいた場所にユリアが出現するぞ。

一度でも火防女に暗い穴を癒してもらうと、ユリアは祭祀場から去ってしまう。火の簒奪エンドを目指すなら、絶対に癒さないように注意しろ!
- アストラのアンリとのイベントとユリアの役割:
- 生贄の道でアストラのアンリと出会い、深みの聖堂でボスを協力して撃破しよう。
- カーサスの地下墓でアンリと再会し、ホレイスに関する情報を伝えよう。ここではアンリを助けることも、殺すこともできるが、火の簒奪にはアンリの生存が不可欠だ。
- 篝火ヨルシカ教会で擬態したロンドールの巡礼者がアンリの居場所を教えてくれる。彼らがアンリを儀式の場へ誘い込む。

暗い穴が8個になる条件を満たすと(アンリの儀式後)、ユリアは「真に我ら亡者の王
伴侶を得、火の簒奪者となる力を得たのです」と語る。
この暗い穴の数は火の簒奪者エンドへの重要な条件だ。
- 最終局面でのユリア:
- 最初の火の炉で、ユリアの召喚サインが現れる。彼女を協力者として呼び出し、最後のボスを倒そう。
- ボス撃破後、火を継ぐ祭壇に触れることで、火の簒奪者エンドへと進むことができる。
ロンドールのユリアは何を企むのか?深掘り考察

ユリアの行動は、単なる世界の破壊ではありません。そこにはロンドールという国の壮大な悲願と、複雑な思惑が絡んでいるのです。
「火の簒奪」の真意
ユリアは、火を継ぐことで辛うじて保たれている「火の時代」の終わりを望み、「真の王」たるプレイヤーに火を「簒奪」させ、新たな「闇の時代」を到来させようと画策しています。
これは、無限に続く火継ぎのサイクルを断ち切り、世界の根源を覆す行為です。彼女はプレイヤーを、既存の秩序を破壊し、亡者による新たな世界を創る王として見ているのです。
ロンドールという国の存在
ロンドールは、深淵に魅入られた亡者の国であり、その開祖はカアス(ダクソ1に登場)の娘の三姉妹(ユリア、フリーデ、リリアーネ)です。彼らは深淵の力を利用し、亡者の呪いを祝福と捉える異端の思想を持ちます。
ロンドールは、世界が本来あるべき「闇」の状態へと回帰することを望み、そのために「亡者の王」を必要としており、ユリアはその悲願を背負い全力を尽くしているのです。
ユリアと修道女フリーデ:亡者の国の過去と未来
ユリアの会話から、修道女フリーデがかつてロンドールの三姉妹の筆頭でありながら、何らかの理由でアリアンデル絵画世界へと姿を消したことが示唆されています。ユリアはフリーデを「ロンドールを棄てた憐れな女」と呼び、彼女がアリアンデル絵画世界で「火を燃やさず、ただ腐れゆく」ことを選択したことを批判しています。
これは、ロンドールの悲願である火の簒奪からフリーデが離脱し、独自の道を選んだことを示唆しています。ユリアは、火の簒奪に邁進する自身と、深淵から逃れるように絵画世界に引きこもったフリーデとの間に、思想の決定的な違いがあることを認識し、ユリアにとってフリーデは、ロンドールの理念を放棄した「失敗例」あるいは「かつての仲間」と映っているのでしょう。
アストラのアンリ:王の伴侶としての利用、そして…
アンリは、火の簒奪エンディングにおいてユリアがプレイヤーを「亡者の王」にするために利用された人物です。ユリアは、プレイヤーが「亡者の王」となるために「伴侶」が必要であるというロンドールの教義に従い、プレイヤーと同じく亡者であり、呪いを受け止められるアンリを選びました。
ユリアはアンリを計画的に利用し、カーサスの地下墓でのホレイスとの別れや、巡礼者による介入を通じて、アンリを火の簒奪の儀式へと導きました。
アノール・ロンドで行われる「結婚の儀式」によって、アンリの亡者の力がプレイヤーへと移され、プレイヤーは真の「亡者の王」となります。
儀式後のアンリの姿は、ユリアが目的のためには躊躇なく犠牲を強いる冷徹さを示しており、ユリアにとってアンリは、あくまで大義を成すための「道具」だったのです。
ヴィンハイムのオーベック:異質の魔術師、そしてロンドールの警戒
ユリアは、祭祀場にいるヴィンハイムの魔術師オーベックを明確に敵視し
「不穏である」
「王自らの手で誅したまえ」
とまで言い放ちます。
なぜ彼女はオーベックをそこまで排除したがっていたのでしょうか?
これについては、はっきりとした理由は語られていません。
しかし、ユリアのセリフ
「あの者は亡者、そして、自ら亡者の王たらんと考えている」
から、オーベックもまた亡者であり、暗い穴の所持者だということがわかります。もしかしたら、ユリアとオーベックは過去に何かつながりがあったのかもしれません。
ユリアに彼が死んだ証拠である遺灰を渡すと、ロンドールの秘宝「モーリオンブレード」を授けてくれます。
黒教会の創始者「三姉妹」:ユリア、フリーデ、そしてリリアーネ

ユリアの会話や、特定のアイテムのフレーバーテキストからは、ロンドールの黒教会が「三姉妹」によって創設されたことが示唆されている。
- ユリア
火の簒奪を主導し、プレイヤーを「亡者の王」へと導く中心人物。 - 修道女フリーデ:
ユリア姉であり、かつて三姉妹の筆頭であったが、ロンドールの悲願から離脱し、アリアンデル絵画世界へと身を隠した「背を向けた亡者」。ユリアは彼女の行動を非難している。 - リリアーネ
ゲーム内には直接登場しないが、彼女もまた、ロンドールの教義を継承し、火の簒奪という意志を共有する重要な存在である。
※火の簒奪者ENDのムービー(上記画像)の右側にいるのがリリアーネと思われる。
まとめ:ロンドールのユリアが示唆するもの

ロンドールのユリアは、その冷徹な言動と、壮大な計画の裏に、ダークソウルシリーズ全体を貫く「火」と「闇」のテーマを凝縮した存在です。彼女は単なる悪役ではなく、世界の現状に疑問を呈し、新たな可能性を切り開こうとする革命家とも言えるでしょう。
彼女の物語を深掘りすることで、亡者の呪い、深淵、そして世界の循環といったダークソウルならではの複雑な世界観を、より深く理解することができるのではないでしょうか。
貴公は、彼女の誘いに乗り、新たな「亡者の王」となるのか?それとも別の道を歩むのか?
その選択は、貴公自身に委ねられています。
コメント