【ダークソウル3】深淵を狩る月の加護:「薄暮のシーリス」の物語【NPC考察】

ダークソウル3

こんにちは、GORIです!

ダークソウル3の登場人物の中でも、特にその出自と使命に神秘性を帯びるのが「薄暮の国のシーリス」です。彼女は静かに、しかし確固たる決意を胸に深淵を狩り続けます。彼女の物語を読み解く鍵は、「月の加護」という言葉にあります。一体、シーリスが背負うその使命とは何なのか。この記事では、シーリスの出自から彼女が対峙する存在までを深掘りし、その人物像に迫ります。

薄暮の国の聖女

シーリスは「薄暮の国」の聖女の後裔です。英語では「Sunless Realms」と表記され、直訳すると「太陽のない領域」となります。これは、文字通り太陽の光が届かない場所である可能性もあれば、終焉に向かう「火の時代」において、太陽(火)の恩恵が失われた土地であるという象徴的な意味合いも持ちます。

この「太陽がない」という特徴こそが、シーリスと「」の深い繋がりを示唆しています。薄暮の国は、月を信仰し、その力をもって深淵に対抗する聖女たちを輩出してきた神秘の地であり、深淵の脅威と密接に関わってきた歴史を持つのでしょう。

なぜ祖父を狩るのか:聖騎士フォドリックとの因縁

シーリスの物語において、最も衝撃的なのが、彼女の祖父である聖騎士フォドリックを討伐する使命です。かつては高潔な聖騎士であったフォドリックですが、彼は「積む者」という誓約に狂い、亡者化が進んでいました。

シーリスは「深淵の闇を狩る者」としての使命を帯びています。深淵の闇は、単に混沌とした怪物だけでなく、人の心に巣食う狂気や亡者化をも内包すると考えられます。フォドリックが正気を失い、「積む者」として他者を襲う姿は、シーリスにとって「深淵に堕ちた存在」と認識されるのです。

彼女は、自身の血の因縁に決着をつけ、深淵に囚われた祖父を解放するという、苦渋の決断をもって使命を全うしようとします。プレイヤーに協力を求める彼女の姿は、その重い覚悟を物語っています。

ロザリアの指の者との対立

シーリスは、「ロザリアの指の者」とは決して相容れません。プレイヤーがロザリアの指の誓約を交わすと、彼女はプレイヤーに敵対するようになります。

この対立の根源は、「ロザリアの指」の性質にあります。彼らは、生まれ変わりの母ロザリアに「青ざめた舌」を捧げることで、ステータスの振り直しや外見の改変を行います。この「生まれ変わり」の行為は、肉体や魂のあり方を不自然に改変するものであり、深淵の力や人ならざるものとの関連性を示唆します。

シーリスは深淵による世界の歪みを正そうとする存在です。彼女にとって、ロザリアの指の者が行う行為は、世界の摂理から逸脱し、深淵に加担する行為と見なされるため、決して看過できないのです。

暗月のかかわり:闇を狩る者たちの共通の目的

シーリスは「暗月の剣」のメンバーではありませんが、この誓約と深い象徴的な繋がりを持っています。彼女のイベントを進めることで、プレイヤーは「暗月の誓約礼」というジェスチャーを習得できます。このジェスチャーは、アノール・ロンドにいる暗月の剣の総長ヨルシカと誓約を交わすために不可欠です。

「暗月の剣」は、グウィンドリンが率いた月を信仰する誓約であり、その名の通り「月」と深く結びついています。彼らもまた、闇霊を狩ることを使命としています。

シーリスの故郷「薄暮の国」が「月の加護」を受ける聖女たちの国であること、「深淵の闇を狩る」というシーリスの使命、そして「闇霊を狩る」暗月の剣の目的は、月を信仰し、闇に抗うという共通の思想で強く結びついています。シーリスがプレイヤーに「暗月の誓約礼」を教えるのは、闇を狩る者として、プレイヤーにもその力を授けてほしいという願いの表れとも解釈できるでしょう。

シーリスの物語の最後

シーリスはイベントを完遂すると双王子撃破後、つまりプレイヤーとの誓いを果たした後、火継ぎの祭祀場の外で静かにその生涯を終えています。
その場所は、聖騎士フォドリックの盾が落ちていたあたりというのが、泣かせますね。

まとめ:シーリスが暗示するダークソウル3の対立構造

薄暮の国のシーリスの物語は、彼女個人の苦悩と使命だけでなく、ダークソウル3の世界における「深淵」と「月」、そして「闇」と「光」の対立構造を深く理解するための鍵となります。

彼女の静かなる覚悟は、火が消えゆく世界において、かすかな希望の光を灯し続けているのかもしれません。


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